2014/11/03

孤独のイングレス~北部周回編~

前回の続き

出発

Level9に昇格するべく、三連休の初日、家族とは別行動で一人でポータルを巡ることにした。
目的地は本部の海洋博記念公園だ。その途中経路上にあるポータルはできるだけ拾っていくことにする。

「58号線を北上するより、329号線を北上したほうがポータルが多いな。高速は論外だ」

以前に北部に家族といった時は、スマホのGPSが不調で、329号線沿いのポータルはほとんど拾えていなかった。
今日は期待できるかもしれない。

うるま市石川・金武町・宜野座村・名護

普段の行動範囲を超えて旧石川市の範囲に入った。そこまで1個も初めてのポータルが無い。先が思いやられる。

石川に入ると、散在しているものの、けっこうな数のポータルがある。当然青が多い。
ハックした後、ゲットしてしまったBursterを処分する。もちろん落とすわけではない。シールドの一つでも外れればラッキーという程度だ。

金武町にはいると、けっこうポータルが多い。
Ingressの初期の頃は日本ではあまり流行っておらず、アメリカ人が中心だったと思われる。そのため、在沖米軍関係のアメリカ人が多い場所にポータルが多いのだろう。
329号線から外れたところにもたくさんポータルがある。しかし、それらを片っ端から巡っていてはいつまでも海洋博記念公園には着かない。

「今度来た時にゆっくり回ろう」

私は後ろ髪を引かれる思いで、けっこうな数のポータルを無視することにした。

宜野座は、金武ほどではないが少しポータルがある。役場や運動公園、博物館などにポータルが固まっているようだ。

名護に入ると、辺野古の近くにはいくつかのポータルが入った。そんなに多くは無いのだが、実は辺野古は名護でもポータルが多い場所なのだ。その大部分が辺野古基地の中にあるのだが。
もちろん普通の日本人はそれらのポータルをハックすることはできない。
米軍(関係者の青エージェント)に卑怯な感じを受けつつ、辺野古基地のゲート前で基地拡張へ反対する人々を警戒する大勢の警備員たちが暇してるのを見つつ、通り過ぎる。(反対派住民は県知事選挙で反対派候補者を応援に行ったらしく、一人もいなかった)
まるで、青ポータルの警護をしているかのような青い制服を着た警備員たちであった。

本部に入り、海洋博記念公園まで

名護を過ぎると、海洋博記念公園に着くまでポータルはとても少ない。もう少しあるかと期待していたのだが、ルート上にはほとんどなかった。

そのうっぷんを晴らすかのように、公園内には非常にたくさんのポータルがあった。

3,4個が緑になっているだけで、後のほとんどは青になっていた。オーナーはあまり見かけないエージェントだったため、観光客か、あるいは新人だったのかもしれない。
ポータルのレベルもLevel7がちょっとあるだけで、殆どが弱っていた。

自転車で廻れれば楽で早いのだが、自転車は禁止なので歩きにする。
去年、公園内で自転車移動を認める社会実験があったようなのだが、実験だけで終わって本格採用はしなかったらしい。

例によって、Burster消費で青いポータルをいくつか攻撃して落とした。
ポータルキーをその場で消費してLink&CFを作ってみたが、ポータルキーが少なくて中途半端な出来になってしまった。
ポータルキーを得るためにクールダウンを待ったり、行ったり来たりするような時間がもったいない。
今日はとにかく初めてのポータルを巡る旅だ。
中途半端なLinkは別の誰かが使ってくれるだろう。

持ってるBursterとレゾネータで、おそらく公園内を全部緑にひっくり返すことは軽くできたと思う。
しかし、今日の目的はそうじゃない。そんな時間があれば、今帰仁城址にでも行く。
とりあえず、海洋博記念公園は有料で入るしかなさそうな熱帯ドリームセンター以外はハック完了した。
しかし、暑い。まだまだ沖縄は夏だ。

遅ランチ中に飛び込んできた情報

海洋博記念公園を後にし、もう夕方に入りかけている時間に昼飯を食べる。
食べた後は、もう家に帰ろうかと思っていた。
遅い昼飯を食べながら、ふとフェイスブックを読むと、中部で活発に動いているエージェントが嫌がらせしているという情報があった。

「その嫌がらせは一人ではできないが、二人その場にいればできるな。ま、しょうがない。Ingressは嫌がらせもゲームのうちだよな。」

そうなのだ。Ingressは心理作戦を考えるのもゲームの一部で、それも面白いのだ。
いかに敵のエージェントたちが嫌がることをするのかである。
ところが今はイベント中である。敵ポータルのハックがお得な変異状態。
つまり、敵のポータルを破壊しても嫌がらせにはならない。
嫌がらせに対する報復の手段が思いつかないであきらめかけた。
ところが、一つ思いついた。

「ガーディアン」と呼ばれるポータル

私の周囲のIngressエージェントでは「ガーディアン」と呼んでいる種類のポータルがある。
これは、メダルの"Guardian"を狙うためのポータルで、つまりオーナーの状態で何日生存したかで決まるメダルだ。

ゲームバランスの問題だが、ポータルの防御力を最強にしたとしても、Level8以上のエージェントならば難なく落とすことができるため、Guardianのメダル獲得は、すなわちオーナのポータルが敵エージェントに攻撃されないことを目標とすることになる。
攻撃されないためには、主に三つの手段がある。

  1. 敵のエージェントと協定を結び、攻撃をしないように取り決めする
  2. 冬に閉山される富士山頂のポータルのように、長期間人が近づけなくなる場所にする
  3. 敵に気づかれないようにする
エージェント数に対してポータルが少なく、さらに島である沖縄では、実はGuardianのメダルはとても難しい。エージェントが少ない頃ならばブラックメダルも獲得は可能だっただろうが、今は難しい。
そこで沖縄のGuardian狙いのエージェントたちは考えた。

人が滅多に来ない場所のポータルで、わざとレゾネータのスロットを空けてポータルのLevelを低くしておくという作戦を。
これによって、大縮尺図だとLevelの低いポータルはIntelMapに表示されないから、気付かれずにひっそりとオーナーでいられるというわけだ。

ところが、私はこういうの見つける人なので、その嫌がらせをしているというエージェントたちのガーディアン・ポータルを知っていた。
そして、たまたま近くに来ていた。
いや、そんなに近いとはいえないくらい距離があるので、この嫌がらせの情報がなかったら何もしなかっただろう。

「じゃ、目には目を、嫌がらせには嫌がらせをというわけで、これを落としておくか。私がガーディアンの近くにいる時に嫌がらせをしたから、タイミングが悪かったね。」

このエージェントのガーディアンは他にもあるし、他のエージェントのガーディアンも見つけてあるから、こういう時のために残しておいてるのだ。
これも作戦の一つ。

なかなか見つかりにくかったり、近づきにくいところもあり、うまい所を見つけたなと感心させられることもある。
よく研究しているようだ。

二日間にわたっての初ポータル結果

南部と北部の初ポータルを巡る旅は、最終的に932個となった。
北部を巡った今日は、91個だった計算になる。
南部の153個と比べるとだいぶ少ないが、北部は一回廻った後だということを考えると、こんなものかもしれない。
中部と那覇で活動していたら700個弱になるので、感覚的に予想するなら、北部200個、中部600個、那覇300個、南部250個くらいだろうか。
合計で沖縄本島に1350個くらいある計算だ。
おそらく沖縄本島だけでExplolerの銀メダルは取れるが、金メダル以上は、少なくとも今の数では不可能。

Intel Mapでちゃんと数えてみれば正確な数字がわかるが、人力で数える気には到底ならない。

1 件のコメント:

  1. 青のsiikeと申しますm(__)m
    本島内直感的に1000個を軽く越えるんですね。。
    参考になります!

    返信削除